今年度からスタートしている「高等教育の修学支援新制度」ですが、昨年から高校での進学マネープラン講演においても保護者から高い関心を集めていました。
【高等教育の修学支援新制度(文部科学省)】
https://www.mext.go.jp/kyufu/index.htm
ただ政府がこの制度を「高等教育の無償化」と呼んだために、対象条件に該当すれば「学費がタダになる」と誤解されている保護者や生徒も中にはいます。
しかし実際には条件に該当すれば、①「入学金」および「授業料」が一定の上限額まで減免される、②一定の給付型奨学金(返済不要)が受けられるという内容なので、全くお金が掛からないというわけではありません。
進学(通学)する学校の入学金や授業料が減免の上限額を超えれば自己負担が発生します。特に私立理系は学費が高いので、不足する場合も多いです。
給付型奨学金も下宿の生活費には十分な額とは言えないので、生活費の負担もなくなるわけではありません。
尚、支給額は「大学/短大/高等専門学校/専門学校」、「国公立/私立」、「自宅通学/自宅外通学」等によって上限が異なります。
また対象となるのは「住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯の学生」で一定の収入の制限があります。「住民税非課税世帯」は上限額の支給が受けられますが、「準ずる世帯」の場合は上限額の2/3もしくは1/3となります。
収入基準の目安については日本学生支援機構のサイトにある「進学資金シミュレーター」で確認しておくとよいと思います。
【進学資金シミュレーター】
https://www.jasso.go.jp/…/oyakuda…/shogakukin-simulator.html
あと見落としがちですが、進学(通学)する学校が対象校に認定されていることも条件になるので、進学前の高校生は念のため進学を考えている学校が対象になっているか確認しておいた方がよいと思います。文科省によると現在、大学・短大は97%、高専は100%、専門学校は62%が対象になっています。
【支援の対象となる大学・短大・高専・専門学校一覧】
https://www.mext.go.jp/kyufu/support_tg.htm
尚、このほかにも従来の貸与型奨学金(1種・2種)をはじめ、様々な奨学金制度があります。学校独自で返済不要の給付型奨学金や一定の学費を減免する特待生制度を設けている学校も多いので、進学を控えるご家庭はなるべく早めに情報収集をしておくことが大切です。
学校が休校でPTA総会なども中止になっており、得られる情報が少なく不安を持たれている保護者の方もいらっしゃると思います。まずは各大学等のホームページのほか、進学情報サイトなどを活用して情報収集してみてください。
福山、尾道および周辺備後地域にお住まいの方であればご相談をお受けすることもできますし、簡単なご相談であればオンライン(ZoomやSkype等)でお受けすることもできますのでお問い合わせください。
【進学ナビ】
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