先日、確定拠出年金導入企業のセミナーで、受講者の方から「確定拠出年金は安全な定期預金で運用して、リスクのある投資をするなら個人の資金でやった方がいいですか?」というご質問を受けました。また私自身がどんな資産配分にしているのかを聞かれることも時々あります。
私自身は企業型ではなく、個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入者ですが、現時点では100%株式で運用しています。国内株式はパッシブ型とアクティブ型、海外株式はパッシブ型の先進国と新興国という4つの投資信託商品を選んでいます。
「え?分散投資しないの?100%株式はリスクが高すぎるんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに100%株式で運用するのはリスクが高いし、分散投資が基本なのも正解です。
でも考えてみれば自分の全資産を確定拠出年金で運用しているわけではありません。当然、安全資産である銀行預金等も持っており、額もそちらの方が大きいです。したがって、確定拠出年金で100%株式に投資したとしても、資産全体からすれば株式の割合は一部ということになります。
そして確定拠出年金には運用益が非課税になるというメリットがあります。通常、運用益には20.315%課税されますが、確定拠出年金の運用益には課税されないのです。したがって同じ投資信託で運用するなら、個人口座で運用するよりも確定拠出年金で運用した方が断然効率がいいことになります。
確定拠出年金の口座の中で分散投資を考えるのも一つですが、このように資産全体で分散投資を考えるとまた違ったポートフォリオが見えてきます。
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